なぜワーキングマザーが子育てとの両立に悩むのか
元学校の先生であり、育休中に独立。現在は子育てやキャリアの悩みをもつママ達のご相談にのっている私が、働くママたちが悩むポイントに何か解決の光を当てたくて書いています。
なんで悩むんだろう?
働くママの皆さん、そしてすべてのママの皆さん、日々本当にお疲れ様です。
私たちが抱える悩みの背景を少し考えてみたいと思います。
私たちの世代には、身近に「女性としてキャリアを歩むロールモデル」が少なかったという事実があります。多くの方にとって、自分の親は専業主婦だったり、育児に専念していたりするケースが一般的でした。そのため、「キャリアを選びながら育児をする」という具体的なイメージを持てる環境が十分に整っていなかったのではないでしょうか。
現在の私たちは、そうした過去の環境から一転し、「自分で選択し、決断しなければならない時代」を生きています。この変化は自由をもたらす一方で、新たな悩みや葛藤も生み出しています。多くの働くママたちが抱える課題は、そのような社会的背景とも無関係ではないでしょう。
これらの悩みを分解して考えてみると、以下のようなポイントに当てはまることが多いと感じます。私自身も、自分では答えが見つけられず悩んでいた際に、外部の視点を取り入れることで気づきを得た経験があります。
1. 時間に関する悩み
これは多くのママが共感するところですよね。本当に、日々全力で頑張っているのだから当然です。仕事でも力を尽くして、家に帰れば家事や育児が待っている。スイッチを切り替えてまた全力を尽くすなんて、正直なところ無理がある話です。
心の奥では、「自分自身の時間や気持ちを大切にしたい」という思いもあるはず。でも、子どもが生まれた瞬間に、それをどこかに置いてきたような感覚に陥ることも。気づけば、いわゆる
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という状態になり、常に全開モードで日々をこなしている。そう感じる方も多いのではないでしょうか。それでも、「仕方がない」と自分に言い聞かせて、なんとか日々を乗り越えている姿が、まさに今の働くママたちの現実なのかもしれません。
2. キャリアへの不安
これは本当に難しい問題ですよね。組織に属していると、自分の思い通りにいかないことが多いのは確かです。自分の希望やライフスタイルに合わせて働きたいと思っても、現実的にはそれが叶わないケースが多いですから。
だからこそ、仕事を変えたいと考える人も少なくありません。実際、フリーランスや副業、在宅ワークといった新しい働き方の選択肢が増えてきているのも事実です。しかし、ネットやSNSでキラキラした働き方を目にすると、つい自分と比較してしまい、「自分はこれでいいのだろうか?」と悩んでしまう。まさに負のループに陥りやすい状況です。
こういった悩みを抱える方からのご相談も多く、「情報過多の中で自分の声がわからなくなっている」という声をよく耳にします。実際のデータでも、ママの7割が「自分の働き方に不満を感じている・変えたいと思っている」という結果が出ているほどです。
だからこそ、悩んでいるのは自分だけではないと知ってほしいのです。この事実を知るだけでも、少し気持ちが軽くなるかもしれませんね。どうかご自身を責めず、少しずつ自分に合った道を探していけるようにしてくださいね。
3. 周囲との期待とのギャップ
周囲の環境が影響して、気づかないうちに頑張りすぎてしまうこと、ありますよね。それがいつの間にか常態化してしまい、手を抜く方法がわからなくなっている。そんな状況に陥っている方も少なくないのではないでしょうか。
「全部やらなきゃ」「完璧にやらなきゃ」と自分にプレッシャーをかけ続けると、無意識のうちに目の前のハードルをどんどん高くしてしまいます。その結果、余計に負担が増えてしまい、疲れ果ててしまう……。そんな悪循環を感じている方もいるかもしれません。
だからこそ、自分一人で全てを背負わず、適切にサポートを活用することが大切です。たとえば、働いたお金の一部を家事代行や育児支援などのサービスに充てることで、自分の負担を軽減する仕組みを整えていきましょう。外部サポートに頼ることは決して甘えではありません。むしろ、自分の余裕を取り戻すための賢い選択です。少しずつ、無理なく実践していけると良いですね。
4. 自己犠牲感と自己実現への葛藤
自己犠牲の気持ちというのは、いつの間にか無意識のうちに心の中に根を下ろし、気づけば当たり前のようにそこに存在しているものですよね。
その状態が続くと、「本当はこれをやりたいのに」という気持ちを抱えたまま、それが実現できない不満感や閉塞感が増してしまいます。
私がご相談を受ける際には、そんな状況にある方に「本当にやりたいことをやってみませんか」と提案するようにしています。
たとえそれが「髪を切って気分を変えたい」「もっとおしゃれを楽しみたい」といった一見すると小さなことでも、自分のために行動することがとても大切だと考えています。
なぜなら、ママがハッピーでいることは、そのまま子どもや家族にとってもプラスになるからです。
自分の気持ちを大切にすることは、決してわがままではなく、むしろ家族全体の幸福につながる第一歩です。ぜひ、「自分を大切にする」という感覚を少しずつ取り戻してみてくださいね。
だから自分に許可をだして、少しずつだけれども、叶えてあげてみてくださいね。
5. 理想の働き方がわからない
これも本当によくわかります。私自身、教員時代に「働き方を変えたい」と思いながらも、具体的にどうすればいいのかわからず、行動に移せない時期がありました。
特に子育て中だと、自分一人で自由に動けるわけではなく、どうしてもお金や家族とのバランスを考える必要が出てきます。その結果、「動きたいけれど動けない」と感じてしまうこともありますよね。
さらに、こうした悩みに正解はありませんし、悲しいことに、誰かがその答えを教えてくれるわけでもありません。ただ、それでも諦める必要はなくて、「答えはあなた自身の中にある」ということに気づいてほしいと思います。
まずは紙に書き出してみるのも良い方法です。「理想の働き方」「理想の自分」「理想のお金の使い方」といったテーマを具体的に考えることで、自分の中にある本音や希望が見えてくるかもしれません。
そして、それを誰かと話したり共有したりすることで、新しい一歩が生まれることもあるはずです。焦らず、自分のペースで少しずつ進んでみてくださいね。
6. 子どもの成長への影響
もし上記のことでお悩みの際は、コーチングが解決します。
ご興味がある方は、こちらからコーチングをお申し込みください。