コーチング

カウンセリングとコーチングの3つの違い

    こんにちは。今回のテーマは、「カウンセリングとコーチングの違い」です。

    最近耳にする機会が増えたカウンセリングとコーチングですが、実際は違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

    「2つの違いは何ですか?」「コーチングってスポーツのコーチとどう違うのですか?」「カウンセリングは話を聴いてもらうだけですか?」、また「自分の悩みや課題は誰に聞けば良いの?」という方もいらっしゃるかと思います。

    今回は「カウンセリング」や「コーチング」という言葉を初めて聞く方にも、分かりやすく違いを3点ご説明します。

    カウンセリングとは?

    カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。【wikipediaより】

    もともと語源は「ともに考慮すること」を意味するラテン語のconsiliumです。相談する・協議する(take counsel)と、意見を述べる・助言する(give counsel)の二つの意味があります。

    カウンセリングは心理カウンセリングだけだと思っていませんか。実は「美容カウンセリング」や「法律カウンセリング」、「環境カウンセリング」のように多くの意味で使います。つまり、「依頼者の抱える問題や悩みに、専門的に相談にのること」をすべて「カウンセリング」と呼びます。

    コーチングとは?

    コーチングにはもともと以下の3点の意味があります。

    1. 運動・勉強・技術などの指導をすること。英語 coach の動詞のうちコーチする意味の現在分詞。
    2. 促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること目指す能力開発法・育成方法論、クライアントを支援するための相談(コンサルテーション)の一形態。
      ただし、世界的に合意された明確な定義は存在しない。
    3. 馬車を疾駆すること(使用例:コーチング・クラブ(英語版)コーチング・イン(英語版))。転じてドライビングのように単なる乗馬や競馬の意味でも用いられる(例:コーチングクラブアメリカンオークス)。【wikipediaより】

    もともと日本では、1.の意味を表す意味で多く使用されていました。最近では2.の意味で使用される場面が増え、ビジネスや経営・育児・教育など様々な場面で取り入れられています。

    カウンセリングとコーチングの共通点

    カウンセリングもコーチングも「人の心にアプローチする」という点が共通点と言えます。コーチやカウンセラーは、心に抱える課題や悩み、達成したい目標に目を向けます。

    何かを一方的に「教える」のではなく、その人の心の中で思っていることを「引き出す」というイメージです。そのため、教える側、教えられる側といった上下関係はありません。あくまでコーチやカウンセラーとクライアントはどちらも対等な立場であると言えます。そしてそのために必要なのが「傾聴する」という視点です。「その人の気持ちに寄り添って聞く」という姿勢を大切にするという部分も共通点と言えます。

    カウンセリングとコーチングの3つの違い

    カウンセリングとコーチングは心理学など、似たような手法や手段を使って行います。根本となる部分は同じですが、次のような3つの大きな違いがあります。

    ① クライアントの「心の状態」の違い

    カウンセリングとコーチングはクライアントの心の状態に違いがあると言えます。

    • カウンセリング = マイナスな気持ち(不安や抑うつ、心配)や気分を0にする手法
    • コーチング = 0の気持ちや気分をプラスにする手法

    つまり、クライアントがどの状態にあるのかという違いです。

    不安や心配、身体症状、抑うつといったようなマイナス要素の気持ちにフォーカスを当てることがカウンセリングの領域です。例えばメンタルクリニックや心療内科、学校の心の相談室、産業医との面談等での場面です。

    一方でコーチングはビジネスや育児、資格取得などの場面で力を発揮します。もともとクライアントが今の現時点を0(ゼロ)とすると、それをさらにより良くするにはどうしたら良いのかにフォーカスします。

    カウンセリングはマイナス要素を取り除くサポートを行い、コーチングはよりプラスにするサポートを行うというイメージだと言えます。

    ② クライアントと「目指す目的」の違い

    カウンセリングとコーチングは目指す目的も異なります。

    • カウンセリング = 課題解決
    • コーチング = 目標達成

    カウンセリングの目的は「課題解決」です。これはクライアントの心のにある、マイナス面を取り除く役割が大きいためです。例えば不安な気持ちの改善や、トラウマの克服、ストレス要因の除去がそれにあたります。

    不安感が強いクライアントと一緒に課題を整理することで、気持ちが楽になり仕事に復帰できた、といったような場合に有効だと言えるのがカウンセリングです。

    それに対してコーチングが目的とするのは「目標達成」です。クライアントが叶えたい夢や目標を一緒に整理し、行動目標を考えていくことがコーチの役割です。例えば経営者の目標売上達成や、何ヶ月で資格取得、○kgのダイエットなどです。

    そのためカウンセラーは「過去」についての質問を多くし、コーチは「未来」についての質問を多く行います。これもクライアントのサポート目的やゴールが異なるためです。

    ③ カウンセリングやコーチングはどういう人が行う資格があるのか

    カウンセラーやコーチを行うには資格が必要なのでしょうか。ここで言うカウンセラーとは「心理カウンセラー」を指します。

    • カウンセリング = 臨床心理士・公認心理師・〇〇カウンセラー、等の有資格者が行う
    • コーチング = コーチングに関する有資格者、コーチングを学んだ人が行う

    もしあなたがカウンセリングやコーチングを受けようと思っているのなら、その方の所持している資格や実績をチェックしてみると良いかもしれません。カウンセリングやコーチングとひとくくりにしても、いろんな資格や勉強方法があります。

    また、そのカウンセラーやコーチとの相性もあります。まずはコンタクトをとってみて、相性を確かめてみるのもおすすめです。

     

    いかがでしたか。今回は「カウンセリングとコーチングの違い」についてご紹介しました。

    より豊かな人生を歩むために少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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