カウンセリング

公認心理師はカウンセラーなのか

こんにちは。今回のテーマは、「公認心理師はカウンセラーなのか」です。

最近耳にする機会が増えた「公認心理師」ですが、「実際にどんな仕事をするのかよく分からない」と考える方が多いのではないでしょうか。

「公認心理師ってどんなことをする人?」「カウンセラーとは違うの?」今回は「公認心理師」という言葉を初めて聞く方にも分かりやすく「公認心理師とは何か」をご説明します。

カウンセラーとは?

カウンセリング(英: counseling)とは、依頼者の抱える問題・悩みなどに対し、専門的な知識や技術を用いて行われる相談援助のことである。【wikipediaより】

もともと語源は「ともに考慮すること」を意味するラテン語のconsiliumです。相談する・協議する(take counsel)と、意見を述べる・助言する(give counsel)の二つの意味があります。

カウンセリングを行う人のことを、カウンセラーと呼びます。

公認心理師とは?

公認心理師には、「公認心理師法第2条」に定められた以下の4つの業務があります。

公認心理師の4つの業務とは、

  1. 心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果を分析すること。
  2. 心理に関する支援を要する者に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うこと。
  3. 心理に関する支援を要する者の関係者に対し、その相談に応じ、助言、指導、その他の援助を行うこと。
  4. 心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供を行うこと。

最近、世の中で起きる社会問題はどんどん複雑化してきました。例えば、いじめや性犯罪、精神疾患の患者の増加、災害後の心のアフターケア、虐待や性的マイノリティや障害者の方に対する差別の問題などが挙げられます。

そんな社会の複雑な課題を、心理面からアプローチするためにできたのが「公認心理師」という国家資格です。以前は職能団体が認定する「臨床心理士」という資格を取得することが一般的でした。

公認心理師=多職種との連携が求められる

「公認心理師はカウンセラーなのか」という問いに対する答えは「Yes」です。公認心理師はカウンセリングを行い、支援を要する本人または家族や関係者を支援します。

ただし、公認心理師にはそれだけが求められているわけではありません。国はもっと大きな役割を公認心理師に求めています。

それが「多職種との連携」です。「多職種との連携って何」という方も多いと思います。

簡単に言うと「支援が必要な人を、様々な関係のある機関でつながって支えましょう」ということです。そのパイプ役の一つを担っているのが「公認心理師」です。

例えばこのようなケースです。

中学生のAさんが虐待を学校で訴え、公認心理師のところに相談にきました。
公認心理師は守秘義務に基づき、Aさんとカウンセリングを行いました。
そして命の危険性があると判断し、児童相談所に通告しました。
その後児童相談所も交えて、Aさんに関するケース会議を行いました。

このような場合、教育の場である学校という枠組みを超え、福祉領域の児童相談所まで巻き込み、連携を行います。このような役割が公認心理師には求められているのです。

多職種との連携って誰と誰が連携するの?

公認心理師が連携を求められる先は、様々です。主には5つの領域が関係してきます。

  1. 医療(病院、保健所、精神保健福祉センター等)
  2. 教育(学校、教育委員会等)
  3. 産業・労働(組織内健康管理センター、地域障害者職業センター等)
  4. 司法・犯罪(裁判所、少年院、更生保護施設等)
  5. 福祉(児童相談所、障害者支援施設、老人福祉施設等)

これらの機関がうまくつながり、支援が必要な人やその関係者を包括的にアプローチすることが求められています。

また、これらの多職種連携に関しては公認心理師法第42条に明記されています。さらにその条文には「公認心理師は、その業務を行うに当たって心理に関する支援を要する者に当該支援に係る主治の医師があるときは、その指示を受けなければならない。」とも書かれています。

つまり、主治医の指示に従い、様々な関係機関で連携をする。その大きな役割を担っているのが、公認心理師ということになります。

ここまでをまとめると、公認心理師はカウンセラーであるがそれだけが仕事ではなく、多職種連携という様々な分野で働く専門職の方とも連携が求められている、こういうことが言えると思います。

 

いかがでしたか。「公認心理師はカウンセラーなのか」について今回はご紹介しました。

より豊かな人生を歩むために、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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