こんにちは。今回のテーマは「効果的な相づちの打ち方」です。
オンラインでの会議やリモートワークといったノンバーバルな情報が求められる現代社会において、「人の話を聴く」ことはスキルが求められます。また、友人や家族との会話においても、相手の「話を聴く」ことの重要性が高まっています。
その際に大切になる「相づちの打ち方」を今回はご紹介します。プロのカウンセラーやコーチの方も使用している方法ですのでぜひお試しください。
話を「聴く」って簡単?
誰かとコミュニケーションをとる上で、あなたが難しいと思うのは次のどちらですか。
- 人に自分の意見をうまく伝える方法 (話す力)
- 相手の意図や思いをうまく汲み取る力 (聴く力)
実は人間は「話す力」よりも「聴く力」の方が難しいと感じているとされています。
人は誰かに悩みごとや楽しいことや嬉しいことなどを話すと気持ちが楽になる生き物です。また、話すほうが気持ちも楽になるから好きだという人が多いです。
そのため「話すことは得意」だけれど「聴くのは苦手」という方が実は多かったりします。また、人の話を聴く際に「相手の話を理解しなければならない」という気持ちが自然と働くのも苦手だと感じる理由でもあります。
つまり、自分の話は無意識にできても、人の話を聴くのは意識して聴く必要があるということです。
「聞く」と「聴く」・「訊く」の違い
私たちは普段から自然と3つの「きく」を行っています。それは「聞く」と「聴く」、そして「訊く」です。
この役割の違いを理解し、意識しながら話を聴くことで、あなたの「聴くスキル」の向上につながります。
- 「聞く」 = 自然と耳に入ってくる音のこと
- 「聴く」 = 積極的に耳を傾けること
- 「訊く」 = 尋ねる、問うこと
面と向かって人の話を「きく」となると「聴く」ならびに「訊く」になります。つまり、私たちは無意識のうちに人の話に積極的に耳を傾けたり、尋ねたりすることで円滑にコミュニケーションを図っているということになります。
相づちって大事なの?
人の話を聴く際にどのような相づちを打っていますか。相手に話を「聴いているよ」と効果的に伝える1番の方法が、「相づち」です。自分の話を丁寧に聴いてくれる人に、人は心を開くものです。そのため、相づちを効果的に打つことで人とのコミュニケーションを円滑になります。
相づちは、「うなずき」と「言葉」の2種類に分かれます。この2つを効果的に入れることで、相手は自分の話を話しやすくなります。
うなずきの効果
うなずきの1番の効果は、視覚的に「聴いている」ことを訴えられる点です。人は視覚的に入ってくる情報から、情報の8割を得ていると言われています。そのため、うなずくことで安心感を相手に与えられます。さらに相手の話すスピードに合わせて、うなずくタイミングや速度を変えるのが良いとされています。
例えば以下のとおりです。
- 楽しい話・嬉しい話のとき = 速く小刻みにうなずく
- 辛い話・悲しい話のとき = ゆっくり大きくうなずく
1字違いで大違い?
相づちには同じ言葉でも何かの言葉を追加したり削ったりすることで相手に違う印象を与えます。例えば、「なるほど」「はい」「そう」だけでも次のパターンがあります。
- 「なるほど」
なるほど・あぁなるほど・なるほどね〜・なるほどですね・なるほどなるほど・なるほどなあ 等 - 「はい」
はいそうですね〜・はい?・はいはい・はい・はあい・はあ〜なるほど 等 - 「そう」
そうそう・そうね・そうよ・そうなの?・そうだったんだね・そうそう 等
これらの言葉は、相手の話を肯定する目的のときに使用します。しかし、使用の仕方によっては相手に不快な印象を与えてしまうこともありますので、同じ言葉を多用するよりも、言葉を組み合わせて使用すると良いと思います。
繰り返すときのポイントは「明快に」「短く」「要点をつかんで」「相手の使った言葉で」です。
相づちはタイミングが命
相づちは相手のタイミングに合わせるのが一番です。具体的には相手の呼吸のタイミングに合わせることが大切です。
これらのタイミングを合わせることで相手の話を深く聴き出すことができます。
そのときの注意点は「相手の話の流れに乗る」ことです。あくまで大切なのは「相手が気持ちよく話すことができるように相づちを打つ」ことです。
相手の話を深く聴きたい、相手とのコミュニケーションを円滑にしたい。そのように思って意識することが適切なタイミングでの相づちにつながります。日々意識して練習することで、きっとできるようになります。
いかがでしたか。相手とのコミュニケーションを円滑にする方法をこれからも発信していきます。
より豊かな人生を歩むために少しでもお役に立てれば嬉しいです。